師範日誌

松栄塾の日々の活動、道場でのちょっとした出来事 映画情報、音楽情報、読書感想 観戦記を、 報告いたします  更新はなるべく毎日行うように 致します 教育とは魂の設計なり

国際武術総合空手道連盟と松栄塾の日々の活動をご報告致します また師範の武道教育の柱となっている「魂の設計」について 思うままに書き連ねております 松栄塾 塾生は必見 連絡等も行います.押忍

2011年07月

87e7705f.jpg菊地悠生くん

全日本武術総合空手道連盟
松栄塾 師範 重松栄一
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58049575.jpg翔くん蒼空くん

全日本武術総合空手道連盟
松栄塾 師範 重松栄一
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85e59ee1.jpgスダンシュ君が帰って来ました
全日本武術総合空手道連盟
松栄塾 師範 重松栄一
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975797e7.jpg丸太小屋
全日本武術総合空手道連盟
松栄塾 師範 重松栄一
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49000eb5.jpgファーム富田でした
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e19ff98d.jpg富良野市
フォーム富田
全日本武術総合空手道連盟
松栄塾 師範 重松栄一
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天一回戦負け
栄吾二回戦負け
北海道の戦い終了
あとは食いまくるのみ

全日本武術総合空手道連盟
松栄塾 師範 重松栄一
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72f349f7.jpg膝蹴り二本 一本勝ち
全日本武術総合空手道連盟
松栄塾 師範 重松栄一
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6ed98bd8.jpg佐藤天と小野崎栄吾が北海道チャレンジカラテに挑戦します
全日本武術総合空手道連盟
松栄塾 師範 重松栄一
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前回かなり長い引用でありましたが、今回も更にメルマガからの引用です

会を設立するにあたって、「ああはなりたくない」という見本は、見あき
るほど見てきた、と述べたが、明治以後の近代の武人でその知性と品格、
指導者としての見識の高さ、ということでは、「この人の右に出る者はほ
とんどない。」と私がかねてから深く尊敬の念を持っている弓道“無影心
月流”流祖、梅路見鸞老師については、是非ともここで触れておきたい

近代武術の達人 求道の大家 梅路見鸞老師の無影新月流の動乱事件をご紹介されている

私が梅路老師の名をはじめて知ったのは、春秋社から、昭和四十四年に刊
行された『弓と禅』(中西政次著)という本を刊行直後に書店でみつけた
ときである。当時、民間の健康法、修業法を渉猟しつつ、弓の研究(「洋
式弓術、アーチェリーの射法を、地中海型といわれている矢を弓の左側に
番えるものから、日本の弓道をはじめとする、矢を弓の右側に番えて拇指
に弦をかけ、その拇指を他の指でおさえて弓を引くモンゴリアン型に変え
ることは出来ないか。」というもので、これによって、東洋思想を世界的
に普及させたいと思っていた。)を行なっていた私は、この本に非常な感
銘を覚え、毎日のように持ち歩いていた。

そして、何度も、何度も繰り返し読むうちに、東洋、ことに日本における、
身体を通した人間追求の深さということに、ますます確かなものを感じ
ていった。それほどに、この『弓と禅』の著者中西氏が学ばれた心月流の
流祖、梅路老師は“弓禅一体”観を持たれながらも、観念的、権威主義に
陥らず、術も非常に確かでありながらも、それを超え、真に弓“道”の名
に値するものを体得されていたからである

弓と禅は武術教書の中でもドイツの哲人 オイゲンヘルゲルが有名で有り「禅によって
人間力を高め人としてのセンスを磨くのは難しい」とされている

春秋社版の『弓と禅』に感激して、ずっとその感動を育てて約8年後、
私はようやく機会を見つけて著者の中西氏にお目にかかり、中西氏の師
であり、梅路老師の後を継がれた鷺野暁師範の許にうかがうことが出来た
のだが、初対面の中西氏にいささかも人としての魅力とか道力、迫力とい
ったものを感じることが出来ず、ずいぶんと意外な思いに打たれた。

そして、その時、私は「私に人を観る目がないのだろうか?あれほどの本
を書いた方なのに…」とは思わなかった。それほど初対面の時の中西氏は、
何とも言い表しようのない中途半端な表情をされていたのである。そし
て、その表情は訪ねて来た相手が名のある人なら、まったく違った表情に
なっていただろうという予感を、あまりにもハッキリと感じさせるものだ
ったのである。この印象は決定的だった。「ええっ、あれだけ弓を修行し
て、そういう顔にしかならないのですか?」という私の落胆は拭い去りよ
うもなかった。そして、この私の直観が間違っていなかった事は、その後、
そう何年も年を経ないうちに明らかになってきたのである

この人物こそ後に師を裏切り組織を攪乱させた怪しい人物であった

というのは、中西氏は、この無影心月流二代鷺野暁師範の許で形成されて
いた門人の会、心月会の会長も務められていたのだが、中西氏が師の意向
を汲まず、勝手に日本弓道連盟と交流しようとして、師に阻止されたが、
それ以後、自らの意に染まらない師を追い払って自分がその地位に就こう
とするような画策を展開したのである。これには若手が団結して師を守り、
中西氏を中心とする古参門人を道場から追い出すという凄まじい展開と
なって、一応の収束をみるが、その一部始終は『無影道場建立四十周年記
念』という冊子にナマナマしく記録されている。一代の天才によって開か
れた流儀も、人を得ないと、このような情けないことになってしまうとい
う見本のような話である

近年、フルコンタクト空手の源流と言うべき極真空手が多くの分裂を起こし
現在に至った理由もこの団体の凄まじいまでの内部闘争に似ている
いつの時代においても偽物が現れ本物を淘汰しようとするものである

 私達が何より衝撃を受けたのは、この様な邪悪で危険な説を目の前で統
一(註:この流派の位階、いわば段位)の中西会長が語り、統一や開気
(註:同じく、この流派の位階)の錚々たる古参の弟子たちがうなづい
ているという光景である。それも師範の目の前で……。中西会長の説明が
終わって討議に入った。ああでもない、こうでもないという中に、話がこ
の案に対する前向きの方向に流れていった。えんえんと討議が続くうち、
中西会長が再び立ち上がった。「どうやら話も出尽くしたようやし、この
辺で決を取りましょうかなあ。」
 「ちょっと待って下さい!」その時いきなり師範の声が響いた。「さっ
きから聞いていて、最初何のことを言われているのかよくわからなかった
のですが、聞いているうちにだんだんわかってきました。」 しーんと静
まりかえっている。学生たちは目を輝かせて師範を凝視している。中西会
長や古参の面々にも先程までの浮かれた調子は、もう無い。内心かすかな
おののきが見える。「新しくできた道場で、日弓連と親睦して一緒に練習
をやるということですが、皆さんがそれがいいことだとお考えなら、それ
でいいじゃないですか。何も私はとめたりはしません……。」 師範の口
元がかすかにほころんだ。冷光をたたえた笑いである。「それが本当にい
いと思うんなら、皆で行ってやったらよろしい。」……「そのかわり、」
……「そういう人は、もう、二度とこの無影道場の敷居をまたいでもらっ
ては困ります。……そういう人は……」……「破門じゃ。」何人かの肩が
びくっ!とふるえた。一同寂として音なし。ややあって、中西会長のうつ
ろな声が響いた。「いや、師範がそこまで言われるんなら、わしとしては
何も異存は無い。……いや、わしは最初から気が進まんかったのや。そん
なこと師範が反対されるに決まっておると……、でもどうしてもと皆が言
うから、わしもついついその気になってしもた。……いや、今日の話はひ
とつ、……無かったという事にして、……」そのあとまた長い沈黙が続い
た。

更にこの団体は大きな過ちを犯すに至る


私達は率直に師範のお言葉を伝え、「会長は道を踏みはずしている。し
かし、そのことに気づき、初心に帰れば必ず超えられる、と言われており
ます。どうか会長自ら師範にお会いになって、その事を究明して下さい。
これは道の上での重大問題です。」中西氏は急に不機嫌となり、けわしい
視線を私に注いだ。
 「わしは会うつもりはない。」「何故ですか。これは中西さん個人にと
どまらず流派全体の問題だ。心月会会長として事を明らかにして下さい。
そうでないと、もう私達は会長について行けない。」
 中西氏の次の言葉は更に私達を驚かせた。
 「わしはもう師範を超えておるんだ。師範は弓ばかりやった人だ。梅路
老師とは違うんや。わしは禅と弓の両方で悟った。だからその辺の所はよ
くわかるんや。わしは間違ってはいない。間違っているのは師範の方や。
あの人は弓の側からしか道を見ておられんのや。これでは片手落ちや。こ
れでは究極の悟りが得られない。わしにはそれがある。心月会の連中はそ
の事に気付きだしたんや。」
 私達は憤激に耐えられなくなって中西邸を出た。教福寺へ戻る道すがら、
考えた。当初、中西氏と電話で話した内容では、愚にもつかぬ粗雑な、
師範に対する反発が心月会古参にあって、中西氏はそれを押え切れない、
という事であった。事の出所は心月会古参にあって、中西氏が対応を誤っ
ているのだというのがこれまでの印象だった。だが、今日中西氏の話を聞
いたところによると出所はむしろ中西氏である。
 私達は中西氏の説得が不調に終わったいきさつを師範に報告した後、師
範にたずねた。「高い射境にあるはずの中西さんが、どうしてああなんで
しょう。あれは僕等でさえおかしいことがよくわかる。それを<統一>の
中西さんは、自分でわからないんでしょうか?」
 師範は優しく微笑まれながら、話された。「例えばはしごをかけて屋根
の上に登るとしよう。下の方の一段目や四、五段目位までは何でもないわ
な。仮に踏みはずして下に落ちたとしても、ああ、びっくりした、ですむ
わな。また気をとりなおして一段目から登りなおせばいいんや。それが上
に行けば行くほど危なくなる。落ちやすいし、落ちたらおおごとや。落ち
るときは地面まで落ちるからな。更に、てっぺんまで登って足が半分屋根
の上にかかっている所で落ちたらどうや?全然違うわな。ショックが……。
落ちるときは一瞬や。それで、どうにも立ち直れんようになってしまう
んや。だから、上へ行けば行くほど、よほど気をつけにゃならんのや。」

 「高い所から落ちて、立ち直れなくなった人は、どういう事になるので
しょうか?」
 「それは立ち直れんだけではすまんのや。それまで修行によって身につ
けてきた知恵や力が、今度は逆の方向に働きだすんや。これまでは道の方
向に働いていた力が、道に反する方向に人並みはずれた力を発揮するよう
になるんや。」
 「そうなってしまっては、修行せん方が良かった、ということになりま
すね。」
 「まぁ、そういう事やな。」
 私は師範の語られる、向上の道程の厳しさ、きわどさに身震いするもの
を覚えながら、「僕はまず何をすればいいか教えて下さい。」と御教示を
求めた。すると師範は「金子君を呼びなさい」と言われた。私は意外に思
った。
 師範の部屋から出て来た金子さんは、まぶたに涙の痕跡があった。そし
て本堂に詰めている藤井さんや私、学生達を集めて、言い放った。
 「いいか、これは戦いや。正法を守る戦いや。ここで引き下がったら後
がない。絶対に負けられん戦いや。妥協したらもう負けや。しかし、考え
てもみい。相手はみんな統一や開気ばかりや、しかも社会経験、人生経験
も豊富な連中や。お前らみたいな世間知らずは、手もなくひねられるやろ。
しかし、ここはわしらしかおらんのや。僕は命かけてやる。責任は全部
僕がかぶる。君ら僕に身をあずけてくれ。僕の指示に従って動いてくれ。」
みんなは、あのとらえどころのなかった金子さんの豹変ぶりに驚きながら、
その決意に動かされた。

かなり今回は長い引用になってしまったが
本当の強さに到達できない者の「愚かなる誤り」という事で全文を引用させていただきました
向上心と功名心は似て非なるもの この誤りには努々陥らないことが本当の強さを築く
第一歩なのではないでしょうか。


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