本年最後の昇級昇段審査会が本日開催されました。
今回は片岡 恭一級が昇段審査を受け、白帯や空帯が中心となり
夏の終わりを思わせない熱い審査会となりました。

冒頭、審査会は年に二回の大切な研修会であり、対価を払って一日しっかりと
現状の見直し、これからの課題を見つける大切な行事であるという話をさせていただきました。
一部では「帯が上がると厳しくなるから」とか「強くなってから受ければ良い」など
受かってもいない審査を否定する傾向が強くなってしまいました。

本来、弱い部分を鍛え直す、現状を打破する「氣付き」を得るための審査であるにも
関わらず、強くなるせっかくのチャンスを逃してしまうのは本末転倒であると考えます。
 毎月、会費を払い稽古に毎日参加することも、もちろん大切ですが、一回の審査会や大会で
大きく化ける少年を数多く見てきました。

今回の審査でも受けることすら拒否していた少年が、お母様の説得で地道に型の稽古に励み
見事な演武を披露し、審査では飛び級を果たし受ける前の顔と受けた後の顔では別人のように
輝いたことを思うと、人は挑戦する事にのみ成長するのだと更に確信を深めました。

日頃の稽古で、うちの指導員達は滅多に誉めることを致しません。
スポーツの世界ならば、誉めて伸ばすという手段も有効かも知れませんが、私たちが
行っている世界は仮にも武道、武術という生きるか死ぬかを競う本質が隠された
日本の伝統文化、そんな簡単に頭を撫でられては、厳しい修行に耐え抜くことは不可能でしょう。
しかし、ながら審査会では驚くほどのパフォーマンスを発揮する子が、たくさん観られます。
やはり、一番大切な父母の前での審査と日頃味わうことのない緊張感が、その子のリミットを
外し、驚くべき化学変化が起きています。

この時こそ一人の少年が大きく変わるチャンスと信じ最大に褒め称える機会こそ審査会であります。

松栄塾は帯の安売りをするつもりは、ありませんが、一日も早く第一の目標である「黒帯」を
絞めることを、奨励しています、それは「初段」が卒業ではなく、まさに始まりであるという
観点から、見本となるような少年部は皆、後輩の面倒をみて成長しているのが事実です。

大会などで、どんなに活躍をしても、この「他」を思いやる修行を怠ったものは、最後には
脱落し挑戦を諦めてしまうという残念な結果に終わってしまうことを嫌と言うほど見て来ました。
本当の修行は黒帯になり、後輩を面倒を見るなかで培われていきます。

その意味から帯が上がるのは空手の初門に立つことに近づく事であります。
これからも勇気を持って挑戦する塾生が増えることを切に願います。
と同時にかつて黒帯少年が20名もいた松栄塾黄金時代を再び築けるよう
全力で指導に当たりたいと思います。

審査会では11月、ボブサップと引退試合を行う元WBF世界クルーザー級チャンピオンの西島洋介
さんが激励に駆け付け、十人組手に挑戦した片岡 恭君の姿を見て「十人組手を見たらボブサップと
戦う事なんて、簡単な事だと思いました」と最大の激励をしてくださいました。
nisizima   恭
組手に参加してくれた選手達は一人の変革のため全力で戦ってくれました。
生まれつき喘息の持病を持ち、組手が始まると音を立て苦しく呼吸をしながらも最後まで闘い抜いた
無名のチャンピオンを見守るお母様方が、感動の涙を流してくださった事は松栄塾の宝です。
写真2013 審査

次はマス大山メモリアルカップ   代表選手の大畑晃惺、松根航輝、盒仰梢諭∪沼雫生
もちろん敦史塾長も準備は完了の切れのある動きを見せてくれました。
15日は松栄塾は勝ちに行きます   押忍