時の経つのは早いもので関東大会が終わってもう、二週間の時が
経ってしまいました。
今回の大会には連休の初めにも関わらず
数多くの団体様から選手の出場を頂き大成功の大会に出来ましたことを
遅ればせながらご報告致します。
本当にありがとうございました。
大会の成功とは何も持って言うべきかと思いますが
当、全日本武術総合空手道連盟としては、何よりも選手の皆様の無事故、
参加してくれた方々が「出場して良かった」と思ってくださることに尽きます。
元より様々な大会があり空手の試合に出る価値観もすべての流派、個人に
おいて違ったものがある以上、すべての人が満足してくれる大会は
あり得ないでしょう。
しかし、同じルールに立って切磋琢磨をする大会ならば、戦う相手を尊敬し
悔いの残らない試合をすることが一人一人にとってどれほど大切であるかは
語るべくもありません。
今回、関東大会に参加してくださったすべての団体の方々が心から尊敬の出来る
「武道精神」に乗っ取った選手であり先生方であったと思います。
例を挙げれば切りがありませんが、多くの感動的なエピソードをお聞きしました。
特に今回、初めての試みとなる2ウェイシステムは、空手を始めたばかりの
初心の選手にはとても好評でした。
空手を始めたばかりで試合などとても無理だと思っていた少年が初めて出た
試合で優勝する場面に遭遇したとき「心から空手をやって良かった」「試合に出て良かった」
と思ってくれた少年達の笑顔は自分自身、空手をやってきて本当に良かったと思える事でした。
また惜しくも敗れ、敗者復活の三位決定戦で勝つ喜びを
満面に称えた子達も印象的でした。
ある他流派の師範より
「これほど多くの少年達が笑顔で帰って行く大会を見たことがない」
と最高の賛辞を頂きました。
今回の大会では「勝者も敗者もない、全員が現代武道を担う英雄」
という空間を作ることが大会の「テーマ」である
ナンバーワンよりオンリーワンという発想でした。
厳しき鍛錬で心と体を鍛え、緊張する試合場に立った選手達は
すべてその道場に英雄であり
その人を見つめ応援する多くのご父兄そして友人達のヒーローです。
一人でも多くの「勇気ある戦士」を教導、育成していくことこそ
武道空手の社会的役割であると確信致します。
これからの時代は「勝ち組」「負け組」という
競争社会から脱皮して「一人が皆のために、皆が一人の為に」頑張れる
世の中をみんなで作っていくことが肝要だと考えます。
そういう意味から全日本武術総合空手道連盟は「一人一人に光を当てる」
2ウェイシステムを基本に於いて新しい試合形式の流れを作れるよう
これからも創意工夫そして「気づき」を大切に努力して参ります。

最後になりましたが、かつては組織があり運営を任せる他団体の中での
大会運営でありましたが、今回は交和会、正拳会、拳真館の先生方に
審判また運営をお手伝いいただき人数も大変な中、最後までお手伝いを
いただきました、重ねて御礼申し上げます。

また、松栄塾のご父兄の皆様には前日よりお骨折りを頂き
深夜までの労作業をお願いした丸尾婦人部長、そして汗みどろになって
会場作りをしていただいた高橋会長 新田 丸尾 田島副会長
前日から子供が熱を出しているのにも関わらずお手伝いをしてくださった
佐藤さんそして幸松さん 一日観戦も出来ず全選手の賞状書きをして
くださった新田先生
慣れない突然のお願いにも関わらず子供の応援も出来ない中、最後まで
記録係に徹してくれたお母様方、お父様方、本当に本当にありがとうございました。
昨日は道場設立8周年でお集まりいただきましたが、
皆様こそ全日本武術総合空手道連盟を支え守ってくださっている松栄塾の宝物です。
必ずこの御恩に報えるように、敦史塾長共々、全力で頑張って参る決意です。
次は江戸川で開催予定の秋の大会、そして松栄塾設立10周年を目指して
「一人一人を大切に」を合い言葉に世界一仲の良い空手塾にして参りましょう。
                              押忍
  全日本武術総合空手道連盟   代表       重松栄一