前回のブログにも書きましたがリクエストが多かったのでヒクソングレイシー無敗の法則から
ポイントを抜粋いたします(ネタばれ注意)
始めに自らの人生を振り返り「長い旅を終え、人生を考え直すときが来た」と述べています。
上記の舟木戦 その前に行われた二度の高田戦、最もヒクソンが輝いていたときでしょう
その後、ヒクソンの身には数々の悲劇が襲いました。
その中でも最も衝撃的だったのが愛息「ハクソン君」の死であったでしょう。
交通事故で18歳の若さでこの世を去った長男は柔術においても期待されたユース選手でした
何度か見かけた試合でもヒクソンが父親として息子の試合を応援している姿が目撃されています
web上では様々な憶測が飛び交いました「マフィアの指示を聞かないヒクソンの為 殺された」
などの噂話が絶えない中、ヒクソンは只一人それを受け入れるため、毎日、大工仕事に打ち込んだ
と言われます。「自宅庭に山のような作業を終えてデッキが完成したとき、私はそこに息子の写真を
置き、全て終わったのだと実感した」と彼は述べる。
そして「何もかも持てるものの全てを息子に与えたような気がして心の中にいる息子を誇りに思った」
「当時の自分にとってどう考えても、これ以上悪いことなど起こりえないように思えた」
それでもまだ私は、どんな悪いことにも、プラスの面があるはずだと信じていた。
その最悪の出来事の中にあるプラスの何かを必死で探した。
そこから得た結論は「明日なんか来ないつもりで生きる」でした。
数々の戦いから「今日は死ぬのに良い日だ」と言っていたヒクソンの考えが息子の死によって
ポジティブに変化していることが分かります。
どんな優れた格闘家であろうと自らの宿命に逆らって生きることは出来ない、いや、だからこそ
武術や格闘技で大切なのは、ものの見方、考え方なのではないかと考えさせられる内容でした。
また氏は「勝つことではなく、絶対に負けないこと」を何度も強調しています。
「私は餓えた眼で戦いを臨んで自分の欠点を忘れたりはしない。いつも危険を意識して試合に臨む
と同時に、どんな隙も見逃さず、すかさず食らいつく」と続く。
さらには「暴力は不安な心から生まれる、臆病の心から生まれる」と言い「本当に強い人間は
暴力に頼らない、必要のない攻撃はしない」と結論づける。
自分が最も共感出来たのは「自分らしく生きられないなら、死んだ方がましだ」という箇所でした
「私はライオンが怖い 当たり前だ 隣の部屋にライオンがいたら逃げる、しかし子供が助けてと
泣いていたら、それがライオンだろうがなんだろうが飛び込む、自分らしい行動が取れないぐらいなら
生きていても無意味だ、百回死んだ方がましだ」「残念な事だが今の日本にそんなサムライ魂がほとんど感じられない」と言うところに人としての覚悟、戦士としての誇り、無敗の男の原点があると
感じました。最後に「人生で重要なのは、知ること、気づくこと、心を開いて向き合うことだ、
敗北も悪い経験も、すべて強くなる為の力に変えられる」「負け犬になるかどうかを、決めるのは
何をしたかではない心の持ち方次第だ」と結論づけている。
総論として無敗の法則とは常に目標と生き甲斐を持ち何事にも屈しないポジティブな気持ちで
覚悟の人生を送るという事になるであろう。

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