三回目を迎える練習試合「松栄カップ」が本日、本部道場で開催致しました
今回は足立区から「破天荒塾」率いるWPKC世界ムエタイスーパーライト級王者
金沢久幸先生と常連「野地道場」の野地竜太先生そしてWBC世界クルーザー級チャンピオンの
西島洋介さんと豪華なゲストを迎えて友好と絆を作る練習試合ができました。

午後一時から行われた「型 練習試合」では激戦のトーナメントを勝ち抜き
佐藤 海ちゃんが初優勝をしました。
海ちゃんは全関東大会 型の部で出場するも一回戦負け
後輩の阿野優希くんが優勝しました。
兄である天くんのクラスに出て型の技術を磨いてきました。
先日、書いたとおりお父様が現在、厳しい病と闘っています
一番心を痛めているのは、海ちゃんであろうと思います
本来なら試合になんか出られない状況でしょう。
それでも彼女は変わらず道場に通われています。
以前、お母様から「天にとっても海にとっても松栄塾が心の支えです」
という暖かいお言葉をいただきました。
空手道場という非日常の空間で後輩に慕われ先輩から励まされるという
学校では決して学べない事を少年たちはその純真な感性で学び
精神的支柱にしているのだと改めて感じました。

組手試合前 若干、時間があったので金沢先生に数々のノックアウトを築いてきた
「膝蹴り」の技術セミナーを行っていただきました。
詳細は企業秘密なので証せませんが、まさに眼から鱗と言える
「その手があったか!!」と思えるテクニックを惜しみもなく披露していただきました。
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組手試合では、始めて組手の試合に出る少年が大半で緊張しながらも元気いっぱいの
試合に御父兄の皆様も惜しげのない歓声を贈られておりました。
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後半は荻原雅之くんの昇段審査 十人組手を三名の世界チャンピオンを入れて
大変、豪華な十人組手となりました。
特に九人目には西島洋介さんに「顔面有り蹴りなし」の特別ルールで対戦して戴き
本人にとっては生涯の思い出であり、全日本武術総合空手道連盟 松栄塾としては
本当の「総合空手」と呼べる昇段審査となりました。

自分はかねがね、「フルコンタクト空手ルール」最強のルールではなく最良のルールである
と主張して参りました。少年部などには痛み 我慢 技術を学べる素晴らしいルールでは
ありますが総合格闘技や顔面打撃のある競技には残念ながら対応できないという現実のもと
本日ゲストの三名の世界チャンピオンは「本当の強さを追求した」方々であると言うことは
不思議な御縁を感じざるを禁じ得ません。西島さんは「強さを追求したらプライドだった」
と総合格闘技 K-1に挑戦し同じく野地先生は「空手最強」を信じて総合の空手を実証されて
おり金沢先生も「空手があったから今までやってこられた」と話されました。

なぜ伝統的な空手が数百年も淘汰されなかったのか
本当の空手の技に「一撃必殺」が存在するのか
その答えが少しだけ見えてきた昇段審査であり「総合空手」松栄塾初の黒帯が荻原君であったと信じます。
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終了後、金沢先生より「格闘家なかんずくキックの選手の引退後を考えています」という
お話を伺いました。格闘技は残念ながらブームは去り後退産業であることは間違いないでしょう
中には、反社会勢力まがいな職業に就いている人がいることも事実です。
しかしながら、普通の人ができない選ばれた人が行ってきた格闘家をどう世の中の為に
活かしていくかは大きな課題だと思います。そう言う意味でも金沢先生との御縁は今後の
全日本武術総合空手道連盟に大きな影響を受けると思います。
紹介して戴いた野地竜太先生には心から感謝申し上げます。
また長時間、観戦戴きました御父兄の皆様、破天荒塾 野地道場の関係者の皆様
お疲れ様でした ありがとうございました      押忍

第三回 松栄カップ 練習試合

幼児の部   優勝  金沢愛香(破天荒塾)  準優勝 菊地悠生(松栄塾)

低学年の部  優勝  金沢光輝(破天荒塾)  準優勝 山本大翔(野地道場)

中学年の部  優勝  渡辺莉央(松栄塾)   準優勝 池上茉莉亜(破天荒塾)

高学年の部  優勝  大澤雄空(松栄塾)   準優勝 金子藍羅(野地道場)

女子の部   優勝  クリスティーナ・アポスト(野地道場)準優勝 佐藤 海

一般の部   優勝  大澤雄一(松栄塾)   準優勝 箱山 仁(野地道場)

型の部    優勝  佐藤 海(松栄塾)   準優勝 柳川勇我(松栄塾)


昇段十人組手     受験者    荻原雅之一級
一人目 重松敦史塾長  × 
二人目 門垣祐平選手   △
三人目 高橋広貴三段  × 
四人目 重松 治初段   △
五人目 野地竜太先生  × 
六人目 今田耕太郎初段 ○ (技有り1)
七人目 大澤雄一初段   △
八人目 金沢久幸先生  × 
九人目 西島洋介先生  × 
(特別ルール 顔面有り蹴りなし)
十人目 宇野和也五段  × 

審査結果   1勝    6負    3分
審判 宇野師範代 受験者のみ技有あり
時間 一人2分 インターバルなし
審査員 重松師範 千脇指導部長     判定 合格