久しぶりの休みで、昼近くまでウトウトしていたら、昔世話になった空手道場で稽古をしていた。そこに熊のように大きな背中をした総帥が、登場、大きな声で「押忍ーーー」と挨拶をする、
「君ねえ、そんな大きな声出さなくてもいいんだよ、張ったりが、利くのは不良と半グレだけだよ」「押忍」
「今度は声が小さい、今の若者はろくに返事もできない奴が、増えたねえ」
慌てた自分を見たらまた、30代だろうか
若かりし自分が鏡に映っていた、
「しかし、最近は覇気のある奴がいなくなったね、私が若い頃は殺気だった奴ばかりだ」
「押忍、やっぱり殺気は大事ですか?」
「それは、ないよりあった方がいいだろう、本当の殺気が、出ていれば、つまらない喧嘩なんかしなくてもすむよ、きみ」
「そうですね、最近は殺気も出さずにいきなりブスリですから」
「ゲームとかネットとか、くだらない遊びばかりやっていてリアルに痛みを知らないバカ者が、増えたねえ、私はね、まず痛みを教えることが大事だと思ったのよ、自分の痛みを知らなければ、人の痛みなんか、わかるはずはない、生活から痛みがなくなった日本人は駄目になった」「しかし、それも時代の流れでしょうか?現代では、学校の先生も父親も手をあげたら逮捕です」
「小さい時からそんな甘やかされて、一体どんな子供が育つというんだ、子供など、最初は動物だから大人が愛情を、もって叩いてあげなければ、本当の愛などわからないだろう」
「しかし、現代では、それが、行き過ぎて子供を虐待死させてしまう馬鹿親もいます」
「だからこそ、良い意味で親が子供を叱り痛みを教えることが大事なんだ、甘やかされて育てられた子供に人の痛みがわかるはずがない」
巨漢の総帥は言いながら、チラリと道場に貼ってある子供と孫の写真を睨みつけた。

日曜日の妄想夢