弟の治(通称 おーちゃん 人科 独身 おたく)が退院した 病院勤務の治はどうやら病院で
悪い病菌をもらい、昨年六月から半年も入院生活をしていた。
持病の糖尿病もかなり悪くこの際一緒に治してしまえと、半年もの入院生活になってしまった。

体重も20キロ減量でき、糖のコントロールもうまくいき、晴れて退院の運びとなった。

太りすぎで小児肥満、二型糖尿病の為、当時バイトをしていた行徳の高級スポーツクラブ(当時個人会員でも入会金300万円 法人会員だったら幾らしたんだ?)に通わせトレーニングをしても一向に改善は見られず、苦肉の策で空手をやらせた。たぶん彼ほど向いていなかったもののいなかったであろう。
少年時代、ディズニーランドのジェットコースターで泣きやまず、おふくろが呆れて、放置したらディズニーランドで一日迷子になり、ランド終了後、シンデレラ城のトイレで発見された男である。

それでも20年の時が彼を変えたことは、間違いない、父母亡き後一人で独立し仕事にも着いて、空手の大会で優勝すること10回(はっきりは覚えていなかったが、Facebookの写真には10本のトロフィーが
自分の昔の彼女の写真と一緒に飾られていた)なんと、いまでは年の離れた可愛い彼女までいる。

小さいとき彼は一言も喋らなかった。
親は幼稚園に行っても何も言わない彼を唖だと信じていた。

小学校に上がる少し前、アンパンマンを指さしている彼を見て、へたくそなアンパンマンを書いた。
もう一度そのパッチもののアンパンマンを指さし「ァンパンマンだ」と小さな声で喋り、おしでないことが
判明した。小学生の時殆ど、自閉症アスペルガー発達障害あらゆる病名をつけられて、ひたすら一人遊びをする彼が、卓球大会で優勝したときには、担任の先生は号泣した。

武術は人を変える。
それが、どんなに小さなことでも、その本人に取っては死ぬほど大切なこと。
松栄塾は一人の人を変えることだけに、全力を尽くす空手道場である。
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