毎週水曜日は、一愛、エミリ、あねらといった中高生メンバーが集うキック空手クラス
今日は西島洋介さんが、来たるべき24日のスペシャルエキシビションマッチの対策稽古として
道場に見えました。
自分がミットを持ち、世界を制覇したパンチを受けました。
半年ぶりのミットうちであるにも関わらず、その切れと破壊力に参加していたすべてのメンバーは
圧倒されておりました
動画はクイック
思わず、「これが世界を摂ったジャブだ、ストレートだ」と思いみんなよく見ておけと心で思った
瞬間、「これは……」と気づきました。
西島さんのジャブは内角から肘のスナップを効かせ、当たる瞬間体重移動を行う「クイックジャブ」
です。目にも止まらず、ミットを持っていても、反応できない高速のジャブを受けた瞬間、すべての
謎が解けました。
このジャブは、沖縄空手の突き、そのものであると。
最近、研究しているナイハンチンによる突きの威力の出し方。
昨年までは見よう見まねで、全く違う突きを行っていました。
それは、ナイハンチンにおける横突きの際、中心にあった体軸を、打つ方の足に移動して
体重とともに打ち込むというものでした、それはそれで威力があったので、これこそが沖縄空手の
突きではないかと考えていたところ、山城美智先生の「泊手 突き本」の中で、「決して体重を移動してはならない」との解説がありました、体重の移動と重心の移動は本質的に違うものとし
体重のみの移動は関節のあらゆる部分で力の伝導が途切れてしまうというような解説が書かれていたと記憶しています。故に体重を移動するのではなく、突きを打つ、身体と手の中間点に軸を作り
身体の遊びをなくす「統一体」で威力を出すという解説が今ひとつピンとこなくて、型をしながら
度々考えていました。その答えが、空手ではないスポーツであるボクシングの打撃に隠されておりました。
普通のジャブは肩の力を抜き予備動作を消して拳のある位置から、真っ直ぐ直線に伸ばす突きを言います、しかし、西島さんのジャブは、肩の動きを消して、肘のスナップで弾くように膨らむような
軌道を描いて高速で当たります、インパクトの瞬間、遊びのない身体が前進して更なるインパクトを作ります、その際、腕と身体の中間に軸を作っていることに気づきました、これはあくまで仮説であり自分の主観ではありますが、実は沖縄空手の突きは後の世界を震撼させたボクシングパンチとなって
現代に蘇っているのではと思ってしまいました。あの手足が長い黒人選手達のジャブが当たらず西島洋介山のジャブが「手裏剣パンチ」と恐れられたのはその理由にあると考えられます。
しかしそのせいで、彼は数度の肘の手術を行い(インパクトの瞬間肘に掛かる圧力は数百キログラム)
結果ボクシングを引退せざるを得なくなったのは、皮肉としか思えません。

身体を壊すことなく、究極的な技を使うためには、やはり型によるしかないのかと考えさせられました。
そう言えば、次から次へと新しい理論を発表し何冊も書籍を出している、孝真会の川嶋先生は
何でもありルールの試合に出るとき、倉本師範より「ボクシングの技術を学びなさい」と御指導
されたそうです。倉本先生は、そこまで見抜いて、そのようにアドバイスされたとすれば、達人の
武学的英知は恐ろしいとしか言いようがありません。
これからも、様々な運動理論を学び、還暦達人を目指して頑張って行きたいと思います  押忍