武将杯争奪少年少女空手道選手権大会

松栄塾は8名の参加でした 結果は重松栄麻 上級 小学4年生女子重量級 優勝

大野琥太朗  初級 小学2年男子の部 優勝でした

審判業務のため、すべての試合を見ることはできませんでしたが
 
概略的に観戦情報をお伝え致します

一般部 唯一の参加者 大澤雄一指導員は、仕事の為、大幅に遅れて参加しました
 
本来ならば、一般部(マスターズ)でもいきなり決勝戦が第2試合に組まれることは

稀です 今回は格闘王 前田日明さんが特別ゲストとして朝から観戦をしていたので

その配慮で、いきなり一般部が始まりました、

仕事を朝から行い、昼の時間を割いて試合に参加する大澤師範代は一般部の鑑だと

思います 残念なのは一緒に稽古をしている同志が一人も応援に来ないという事です

今回は師範、会長 治師範代あ審判を頼まれて、セコンドに誰もつけない状況でした

各選手は、親だけが頼りに試合に臨みました 松栄塾最弱の原因はこういうところにあるのでしょう

一般部の黒帯、茶帯はもし自分が試合に出たとき、誰も応援がいなければ、どれほど心細いことでしょう

もう、試合になんか出る気もない、強くなることをあきらめた似非空手家ならば、それも仕方がないです

が、少なくとも一緒に汗を流して切磋琢磨している同志ならば、せめて応援ぐらい駆け付けろよと

考えるのは、自分だけでしょうか……

相手の選手は道場の責任者、一丸になって大声援を送っていました。

それだけでも互角の戦いでは持って行かれてしまいます

数ヶ月前から試合は決まっていて、出場できないならば、せめて応援ぐらい来なければ

松栄塾の一塾生として失格ではないでしょうか。

省みるに、同日、キックの試合に出た中村一愛は圧倒的な強さを見せつけ2ラウンドKO勝ちしました

松栄塾キックボクシング部のメンバーはほぼフルメンバーで応援に駆け付けています

それも、向こうはプロ興業の為、セコンドにつく会長以外は全員入場料を払って応援しているのです

一愛の応援のため、決して安くはない入場料を払って応援に来ている、そのために、日頃は会長

中心に飲み会もやるし、食事会も有効に活かしています。

ただ、呑むときだけ集まっているのは、ただの飲み友達であり、空手で知り合った

仲良しクラブに成り下がってしまうのでは、ないでしょうか。

試合が終わり、負けたけど楽しかったですと、言いながら一人寂しく帰って行く大澤師範代を見て

勝たせてあげられなかった「師範」の情けなさを痛感しました。

今回のMVP最優秀選手は、初級で優勝した大野琥太朗君です

琥太朗はこの数ヶ月間、スランプに落ち込んでいました、組手が嫌だ 負けるのが怖い

痛いのが辛い もう空手を辞めるとお母さんに泣き言を言っていたのが、数ヶ月前です。

彼を変えたのは、先生でも親でも、ありません 妹のあかりちゃんでした。

正拳会の試合で見事準優勝、選手クラスでも全力で稽古に臨むあかりちゃん

一時は選手クラスを辞めていたお兄ちゃんも「このままではあかりちゃんに勝てなくなるよ」

と脅したら、本人なりに考えて、選手クラス復活したのが、今年の夏でした。

初級クラスは男女混合25名参の最大トーナメント、シードでない琥太朗が優勝するためには

五回勝たなければ、なりません 激戦を制し決勝戦上がった相手の選手は琥太朗より

頭二つ大きな子でした 反則の顔面パンチをもらいながらも、最後まであきらめず

見事、優勝を勝ちとりました。たとえ身体が小さくても、心が強ければ、不可能を可能にできる

それを琥太朗は証明してくれました。自分たちは考えなければいけません。

このままで、本当に良いのか、できない理由は幾らでもあります。そこに挑戦することこそ

空手の魂なのでは、ないのでしょうか。


10日には、35歳主婦 子供二人 格闘技どころか運動経験ほとんどなし ボクササイズが

きっかけで試合に出ることになり、奇跡的に勝利するも、何のできまかった0点とダメだし

されて、今回闘う相手は20歳のピチピチギャル(死語か)

4日に闘ったばかりの一愛は、一週間も待たずに再度試合 相手は中学生ではなく一般の

キックボクサー もう一人の45歳 入門して半年、試合経験一度だけ

(それもボクシング、蹴りを習ったのは数ヶ月前)の相手は23歳の新進精鋭の若手選手 

三人に「それでもやりますか」と確認すると

二つ返事で答えが返ってきました、「誰とでも闘います」

松栄塾の空手魂はこの子達にこそ

伝承されているのではないでしょうか。

自分は想います「人間歳を取ると大切なものが失われていく、ごく最近も大切な人を失った

残された少ないものを奪わないでほしい 心だけは歳を取らない事を断じて証明して見せる、それ

が本当の松栄塾魂だ」