76cb3d07.jpg斉藤康文君が優勝した 120キロの体重を活かし
並み居る強豪達を怒濤のローキックで倒していった

彼が入門したのは今年の2月、まだ半年のキャリアで全国大会を(初級とはいえ)制するとは人並み外れた才能であろう 彼は宮井顧問初の紹介者である
「会費の半分を俺が持ってやるから」とほぼ、騙されたような格好で初日 道着を買いに来た 「練習していくよな」仏のような顔で言う塾長にも騙され初めて空手の稽古を体験する 運悪くその日は水曜日 選手強化稽古に参加してしまった 初日から
組手 案の定 塾長の上段が顔面に炸裂する
鼻血を流しながら「えらいところにきてしまった」
と思ったことだろう しかし先輩達の激励もあり
6月の関東実践空手において3回戦進出を果たす
毎週水曜日の特訓に毎回参加し「ガンダム」等の
(体中に防具を着用し何ラウンドもスパを繰り返す)稽古をこなしてきた高校生に蹴られ女子に蹴られ散々な目にあって強さをものにしてきた
彼はかつて柔道の推薦選手であった 膝を壊し
諦めなければならない過去を持つ 時はオリンピック真っ直中 メダルラッシュの柔道界をどのような
気持ちで観ていたのだろう 夢は新たな道を
切り開いた柔道から空手へ 塾長以来の転向組の
今後の活躍に期待したい