2005年11月
世界大会
四年ぶりの出場
優勝
ケンワン出場
三丁目の夕日
久しぶりの邦画 少し期待して鑑賞時は昭和33年 東京タワーが建った年である
「もはや戦後ではない」という言葉とともに、高度成長時代に突入する
戦後数年目、東京の下町が舞台である。
物語を大きく分けて三つのストーリーで構成されいる
一つは大きな自動車会社に就職し社長秘書を夢見る 六子(むつこ)の
物語 青森から集団就職で東京の自動車会社に就職した六ちゃんは
あまりに小さく汚い工場に絶句する 履歴書の特技欄に「自転車修理」と
書いたのを自動車修理と勘違いされたことに始まる。
集団就職で食い扶持が減ったと思われていると勘違いしている六ちゃんに
毎月、お母さんから手紙が来ていたことを知らされる
「子供の事を思わない親なんか、いないのよ」という薬師丸演ずるお母さんの
言葉が現代の時代を考えさせられる
二つめは売れない小説家 茶川(あくたがわでなく、ちゃがわ)の恋愛と
預かった子供の物語 駄菓子屋を経営する東大卒の茶川は
場末の居酒屋のお姉さんに恋をするが、そのことが切っ掛けになり
真之介を預かる事に、「お前とは縁も所縁も無いんだぞ」と言いながら
孤独な真之介を可愛がる茶川、クリスマスの日に奥さんと子供を亡くした
孤独なドクターにサンタのカッコをさせプレゼントを届けさせる
生まれて初めてのプレゼントは安物の万年筆であった
貧しくても物が無くても、明日への希望があったと言うのが
映画のサブテーマであるが、物があふれ、心が貧しくなった現代人に
ある種の教訓を与えてくれる 貰うことが当たり前になってしまった
現代は本当の意味での感動はなくなってしまった
あって当たり前の時代に生まれた現代の子供はかえって不幸なのではと思わせる
テレビが入ったと言えば近所中が集まって大騒ぎをし
冷蔵庫が入れば、これで物が腐らないと心から主人に感謝して
また、亭主は仕事に頑張ろうと決意する日本に当たり前にあった「家族」の絆
物にあふれた現代人には、味わえない幸福が確かにあった
金持の息子だと分かりお金ですべて解決しようとする
ホリエモンのような金持ちに引き取られて行く真之介
机の上に残された手紙をみて泣きながら後を追う小説家
人と人が繋がるということは、物や金ではないと改めて知らされる
居酒屋の薄幸の女性に箱だけの指輪をプレゼントし
架空の指輪をはめるシーンは、物ではなく
真心に人は動かされる事を示している
日本に古来から伝わる暖かい家族、一族の絆
こんな時代だからこそもう一度日本の原点を思いだそうという一作
日本はこの時代の後、高度成長を迎えバブルの時代と歯車を狂わせていく
今一度、原点の戻り、家族の絆を考えるのに良い作品だった。







