二十六日 夜 フランス パリに転勤した多賀 優がやってきた 運悪くテレビ出演をしていた為 夕方から待たせてしまった 今回も外務省に勤める父との帰国だったが意外な話しを聞いた 家族全員とフランスに行っていると思っていたが実はフランスに行く前 両親はお母様の病気が原因で離婚をされていた つまり彼は父と二人だけで日本を離れたのだ 父は仕事が忙しく彼は一人で食事を作ったり留守を守っていた 余り友達にも恵まれず言葉も通じないなか、地下鉄に乗って空手に通っている 心細くなると松栄塾の事を思いだして頑張っている 彼は日本に来ると必ず道場に行きたいと言うらしい スグルはディズニーランドよりも お台場よりも道場に行きたいと親父さんが言っていた 彼はここで血と汗と涙を流して黒帯を取った 今彼が置かれている立場は決して優しいものではないが空手道 松栄塾で培った根性で乗り越えてほしい 彼とは唯一のメル友だ自分
はメールなんかで好きだとか愛してるとか書いている馬鹿が大嫌いだが彼からのメールは必ず返す あるとき空手の黒帯だということが学校中の評判になり自分より三十センチも大きい奴に喧嘩を売られて困っているとメールがきた 空手道 松栄塾は喧嘩を売られて背をみせるなと返事を書いた スグルがやられたら必ず俺が敵を取るとも果たして決闘はスグルの金的蹴り一本勝ちだった
帰る時 宝物を見せてもらった 別れ会で鈴木先生が書いてくれた似顔絵 がんばれおと書いてある孝士朗のきたない字 元気でなと書いてある 小さな瑞穂の字 また会おうぜと大きな 清水の字 何が書いてあるのか解らない、あきたかの記号 みんなスグルを毎日支えている 何処に行く時も肌身離さず持っている 読んでいたら文字が霞んで見えなくなった 松栄塾はフランスにも大切な家族がいる
はメールなんかで好きだとか愛してるとか書いている馬鹿が大嫌いだが彼からのメールは必ず返す あるとき空手の黒帯だということが学校中の評判になり自分より三十センチも大きい奴に喧嘩を売られて困っているとメールがきた 空手道 松栄塾は喧嘩を売られて背をみせるなと返事を書いた スグルがやられたら必ず俺が敵を取るとも果たして決闘はスグルの金的蹴り一本勝ちだった
帰る時 宝物を見せてもらった 別れ会で鈴木先生が書いてくれた似顔絵 がんばれおと書いてある孝士朗のきたない字 元気でなと書いてある 小さな瑞穂の字 また会おうぜと大きな 清水の字 何が書いてあるのか解らない、あきたかの記号 みんなスグルを毎日支えている 何処に行く時も肌身離さず持っている 読んでいたら文字が霞んで見えなくなった 松栄塾はフランスにも大切な家族がいる
コメント