76095670.jpg渡辺淳一先生の新作「みんな大変」を読んだ
チーター、ヒョウ、ライオン、ハイエナ、象、キリンなど
アフリカの様々な動物たちを題材にいかに生き物は大変な
思いをして生きているのかが描かれている

「これまで世界のいろいろなところを旅してきてもっとも
印象に残ったのはサバンナの旅である 草原の朝夕の美しさや晴れた
空に浮き出たキリマンジャロの峰と共に動物の喜びと悲しみ
弱さと強さと、非情と優しさを教えられた。
そして最後にわかったことは、みんな大変ということである。」

「いま、われわれはともすれば、他人を羨んだり妬んだり憎む事もある
でも、それは、みな各々のある一瞬を見ているからで、すべてを
長い目で見ると、みなそれぞれに大変で生きるための悩みや苦しみを
抱いている 他人のよさそうなところばかり見ても仕方がない。
そしてまた他の人の辛そうなところだけ考えても仕方ない。」

「この世に生きることは、みんな大変で、だからこそどこかで
お互いに頼られ助けられながら、みんな楽しく幸せなのである。」
と述べられている  失楽園で知られる官能小説家の大家であり
男と女の本質を知り尽くした渡辺先生ならではの視点と考え方である

この本を読みおおらかな心を持つことの大切さと生きることの
素晴らしさを再確認した。

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