40年間、空手の稽古をしてきて
一番良かったこと、
それは今でも「自己表現」ができること

稽古をして少年の前に立ったとき
この子たちに何が残せるのか考える

空手をやめてほかの道に進んだとき
空手はこの子たちにどのような財産を残せるのだろう
「勇気」
「感謝」
「反省」
「誠実」
「努力」
自分ができなかった事ばかり…
悔やんで生きなければならなかったはずなのに
空手のおかげで空手を通じて表現ができる

時に強烈な言葉になったり
体験したこともない話だったり
泣きたくなるほど怒られたりだったりしても
少年たちの魂に何かを残したい

それだけが自分の表現の仕方であるから

一般を指導してその人の前に立ったとき
一挙手一投足が表現になる
拳の痛みが蹴りの痛みが魂を磨き鍛える

この先、どんな辛いことや悲しい事があっても
それを乗り越える力をつけるため

身体を通して「魂」を表現できる
仕事に就けて泣きたくなるほど嬉しい時がある。