お盆休みの最後の日曜日
葛飾区総合スポーツセンターにて
正拳会主催2009拳杯(ナックルカップ)が開催された
これには、松栄塾戦士26名が出場しこの夏休み最高の思い出を
刻むことが出来た。
今大会でもっとも注目したのは一年ぶりに出場する西川 新選手
練習では後輩達に負けるシーンもあり危ぶまれたが
いざ、蓋を開けてみてば、余裕の試合運びで難なく優勝した
やはりこの試合は経験、キャリアがものを言うと思う。

また最近試合から遠ざかっていた福山瑞稀選手も上手な組手で
同門の怪物くん 奥本選手を破り優勝した。
さらに新たなヒーローが誕生した。
この夏休み、合宿に強化練習にと頑張ってきた
新田秀介選手が嬉しい初優勝に輝いた。

現在、実力ナンバー1の佐藤 天と岩崎泰我不在の大会ではあったが
優勝3名を始めに多くの選手が入賞を果たすことが出来た。

特筆すべきは初出場で見事、決勝戦に進出 惜しくも優勝は逃がしたが
堂々の準優勝を飾った山口雅弘選手 弟の貴弘選手も幼児バトルロイヤル
(幼児全員でマットから押し出すエキジビション)で見事最後まで
勝ち残り賞品の山を勝ちとった。

また選手を始め大勢のご父兄を歓声に巻き込んだのは、
山のように積まれた記念品の贈呈式だった
わずか3000円の出場費でこれどもかとばかりに景品が選手に配られる
その中にはPSPなどの高価なものまで含まれ優勝した西川 新選手には
なんとお米30キロが進呈された。

思えば正拳会の吉岡先生はこの数ヶ月間、大きな悲しみを乗り越えての
開催だったと思う。
3月には愛娘である3歳のお嬢様を亡くし悲しみの涙が消えない6月には
御父上を亡くされていた たび重なるご葬儀に大会の開催どころでは
なかったことであろう、しかし吉岡先生の思いは「1人でも多くの少年達
の笑顔が見たい」という一念に貫かれていた。
多くの子供達に喜んでほしいという真心に溢れた大会だった。
そこには大変な思いをしている先生を少しでも助けようとする
正拳会ご父兄の献身的な美しい姿を見ることが出来た。
少年の大会が営利目的に成り結果だけがすべてのような
昨今の大会にはない爽やかのイベントであった。
亡くなられたお嬢様やお父様も天から微笑んで見守っておられたであろう
夏休みの最後 無名の王者 無冠のチャンピオンに
愛と名の勇気を頂いた。
今後、松栄塾も正拳会さんの素晴らしいイベントを学び
「参加者が一番の主役」の大会を開いていきたいと思う。