長年、松栄塾で修行を重ねてきた西川 起 新兄弟と鈴木 大輝 雄太兄弟が中学校進学のため
松栄塾を卒業することとなった。

様々な空手の先生達が書き綴っているブログを見ると進級や進学で空手を止めてしまうのは
残念な事であり親の独断が原因などと書いているが自分はそうは思わない。
確かに中途半端で止めてしまうのでは、何の為に武道の修行をしたのかわからないと思うが
まがいなりにも黒帯まで頑張り、他の道を見つけたのならば、それはそれで良いのではないかと思う
大半の少年達が空手を生業にするわけでもなくプロの格闘家になるわけでもない以上
空手を学ぶ本当の意味をしっかり指導者が掘り下げながら修行の道を指し示さなければ、このまだまだマイナーな武術が時代に取り残されるのは目に見えているのではないだろうか。

特に西川 起くんは大変なハンデを持って空手の修行に励んでいた
自らの宿命と戦いながら稽古に励む姿は時として保護者のお母さん達の涙さえ誘う物であった
それを陰で支え心を鬼にして背中を押したご両親の心労はいかばかりであったであろうか
弟の新くんと違い組手の試合では、ほとんど成果を残せなかったが、たつるは間違いなく
自分の胸に金メダルを掲げて卒業したと確信している。

卒業シーズンにまた優秀な人材を失うのは心痛いことではあるが
今日又宿命と戦う二人のお母様から話を伺った。
新たなる覚悟と決意で武道空手が少年達の胸に確かな歴史を残すことを目標に
頑張って参りたいと深く決意した。