本日は組手立ちからの基本動作 突きの連動から稽古に入った
前回は強い突きを突くための臍下丹田の意識の仕方を学んだが
本日は正中線を意識して体幹を使う突きの稽古を行った。
普通、単に胴体と呼ばれる体幹部は手足と違って細かい動きができないと考えられている
飛龍会の天才、伊藤昇氏は体幹の動きを「伸ばす、縮める」「丸める、反る」「捻る、回す」と
3つの動きがあると言いこの動きを良くすることが肉体や内臓の不調を良くすると述べられている。
体幹を支えるのは脊柱(背骨)である。その背骨はまさに前後左右に曲がり捻ることもできる
脊柱起立筋を意識し呼吸法を用いることで、肺の中の空気量によって胸郭は大きく変化する
つまり腕や肩の筋肉を使わずとも体幹の変化だけで大きく腕を動かすことが可能となる。
体幹の役目を大きく分けると
①腕や足と比べて筋肉量が多く大きなパワーが出せる
②体幹の小さな動きがエンジンとなって四肢への大きな力が出せる
③体幹の動きは相手に気づかれない
に為ると言うことを見えない突きの打ち方で稽古をした。
又、腹筋と直接関係のある足技に関しても、体幹の使い方が重要になってくる
その際、一番大切なことは綺麗に蹴ることではなく正しいフォームで蹴ることである
ここで言う正しいフォームとは目的物に対して効果的な加撃を指し基本的な事ではあるが
①当たること(命中率を高めるスピード 角度 間合い)
②効くこと(確実に力が吸収される当て方)
③受けられないこと(防御不能な状態たとえば居着き)
を加能とする稽古法を学んだ。

次に型に内存する力を学ぶと前置きをして呼吸を意識して行う型と
しないで行う型が如何に違うかを何回かの型を行いながら各自が実体験をした
呼吸の通った型はすなわち氣の通った姿であり、氣の通った姿には無理矢理作るという
不自然さがなく、運動と呼吸が一致し無理な力が抜け痛みに対する感覚も変わり
融通無碍に入っていく初歩的な稽古であることを各自が自覚することができた。
最後は「受けられない下段回し蹴り」と「効かせて一本を取る為の前蹴り」を
学び(内容は企業秘密 笑)腹筋200回を行って稽古を閉めた。
今回も超新星、石川君が参加してくれて改めてセンスの良さを感じた。
彼の前蹴りは近々、相手を落とすと予想しておきます。