先週は金曜日が和術慧舟會の外山慎平さんの寝技クラス 日曜日は西島洋介さんのボクシングクラスと他の空手道場では
絶対に不可能な他分野の一流選手の
技を学ぶ稽古ができました。
まさに松栄塾空手が目指す「総合空手」の姿があると思います。
2000年以降、総合格闘技の台頭により
空手最強という言葉は空しくも幻となりました。
強さにこだわり、その道を追い続ける一人として、それは青春の全てを否定されるかのような出来事ではありました。
その疑問を解決するには「空手」そのものを「競技」として割り切るか、本来の武道、武術としての空手を目指すかしかありません。全日本武術総合空手道連盟
松栄塾は後者を選びました。
その為には大会を稽古の集大成にするのではなく、様々な競技から技術を学び
あらゆるルールに対応できる武術空手を
確立するしかありません。
故に突きはボクシングに蹴りはキックに
寝技、関節技には柔術に知恵を授かることが最短であるとの考えから今後もあらゆる格闘競技の長所を学んでいきたいと考えます。

金曜日 寝技クラスでは、最も基本的な
押さえ込みからの脱出方法である「エビ」を稽古致しました。


さらには横四方固めからの脱出、返し技を細部にわたって指導していただきました。
FBにも書いたことですが専門家の技の特徴はは徹底して「細部にこだわる」と言うことです。
寝技でのポイントは体の特性を理解した上で体重のかけ方や押さえ方、力の強弱が細部にわたって解説されました。
さすが元講道館柔道の使い手である外山さんらしい寝技クラスでした。


日曜日の西島洋介さんが行ってくれたボクシングクラスも「濡れたタオルを投げつけるようなジャブ」とか「前足にブレーキをかけながら体の為を活かすストイレート」さらには「ノーモーションからの二つのフック」など空手にはない
顔を叩くためのテクニックの数々を細かく指導してくれました。
その際にも体重の移動、軸の意識、前足の加重と抜重などまさに神業に繋がる細部へのこだわりがありました。

一流の選手が超一流になる秘訣がこの「細部にこだわる」点にあることは間違いないと気がつく二つの講習会でした。