23日(日)葛西中学校にて本年度、第1回松栄カップを開催致しました
これには連盟加盟団体に加え大田区大森の格闘維新様 葛西の掌道会様 横浜の天翔会様さらには
埼玉、春日部の圓明會様が参加、総勢95名参加のミニ全日本武術総合空手大会となりました。
日頃からお世話になっている団体様を迎え熱戦溢れる稽古試合を行いました。
始めにいまだ慣れない運営のためトーナメント、対戦相手、進行に大変ご迷惑をお掛けいたしました
事をお詫びすると共に、高熱をおしてトロフィーを持って参加してくださいました拳成館 黒澤先生
弟子の大切な試合があるのも関わらず参加をしてくださいました破天荒塾 金澤先生 激戦の傷跡残る
中で負けることの大切さを教えに来てくださった野地道場 野地先生に心から感謝申し上げます。
連盟の先生方なくして松栄カップはあり得ないことを改めて実感致しました。

今回の大会では練習試合の意義を込めて、試合後の感想戦を取り入れました。
余り話したことはないのですが、自分(重松)はかつて少年時代プロの将棋指しを目指したことが
あり、奨励会(プロ棋士養成機関)に身を置いた経験もあり将棋連盟公認の五段であります。
自慢話は良いとして将棋の世界では、対戦後、勝敗に関わらず相手のことを尊重しながら
感想戦という試合を振り返る習慣があります、その中で自分では気づかない良いところ悪いところを
確認し次の試合に備えるという古来からの大切な儀式であります。

当連盟には、見学者100%入会率を量り、特に少年の指導には定評のある黒澤先生、かつて全日本キックにおける最優秀選手であり数々の名勝負を重ねてきた金澤先生、更には極真会喧嘩空手の象徴で
いまだプロ格闘技現役で活躍されている野地先生という一人いても大変な逸材が試合を見守って
くださっております。さらに今回は元RISE初代ライト級チャンピオンで最近ではMMAや柔術などでも現役として活躍をされている空手維新の水谷先生も加わり一人一人に懇切丁寧な試合の感想を
伝えていただきました。闘いが終われば後は、関係ないという事ではなく次ぎに繋がる練習稽古
としての松栄カップになったと思います。

試合内容については様々な観点から書きたいことはありますが、大会の趣旨が成長するための
大会なので、勝敗についてのコメントは避けたいとは思いますが、特に気がついた事は、やはり
空手というのを競技として捉えるとき「組手」と「型」は両輪の如しであると言うことでした。
車輪は片方では回りません、回ったように見えても実はその場を空回りしているだけであります。
現在は試合に勝つことのみを目的とした競技空手が優先されて、ミットを蹴り、体力トレーニングをして、スパーリングを繰り返すだけの空手が横行しているような気が致します。

今回の試合を見て型の上手い少年は組手も華麗で強いと言う事であります。
基本ができている少年は型をやらせてもうまく、組手も強いと言うことが改めて浮き彫りに
なった大会であったと思います。

更には歌の文句ではありませんが「自分が勝ったときには、負けた人の涙があることを
忘れないでほしい」という連盟の基本精神を受け継ぐ選手が、たくさん出てきたと言う事です。
また絶対王者といっては、誉めすぎではありますが、毎回松栄カップで優勝している選手は
何と言ってもセンスが良く体力があり、更には他を圧倒する稽古量があることも見逃せません。
そうしたことに気づくだけでも松栄カップを開催する意味があると確信を致しました。
次はいよいよ、5月の全国大会、更なる選手のレベルアップと空手界にインパクトを残せる
大会とするべく最大の努力を重ねて参りたいと思います。
 
選手の皆様 各道場の師範の皆様、そして遅い時間まで、惜しみない拍手をしてくださった
ご父兄の皆様心から感謝申し上げます     松栄塾 重松 栄一 押忍

2014年 第1回 松栄カップ 練習試合

幼児年少の部   優勝 重松栄麻(松栄塾) 準優勝 中嶋愛菜(野地道場)
幼児年中長の部 優勝 山下皓大(拳成館) 準優勝 佐藤風雅(破天荒塾)

一年初級の部 優勝 大塔 利玖 (拳成館)準優勝 山口 大和(拳成館)
一年上級の部 優勝 高治 李琉斗 準優勝 大畑煌星(松栄塾)

二年初級の部 優勝 山下 紗季(拳成館)準優勝 山口真人(拳成館)
二年上級の部 優勝 巻田 海生(拳成館)準優勝 マドム・ミカイラ クリスタル(拳成館)
三年初級の部 優勝 出岡 志堂(拳成館)準優勝 中田城偉(天翔塾)
三年上級の部 優勝 金澤 光輝(破天荒塾)準優勝 嶋田圭吾(野地道場)

四年上級の部 優勝 大澤あねら(松栄塾)準優勝 吉田 侑奈 (拳成館)

合同女子の部 優勝 新堀 春花(天翔塾)準優勝 岡本藍良(空手維新)
       第三位 池上 未莉亜(破天荒塾)
五年初級の部 優勝 浅見駿介(松栄塾)準優勝 長岡健太(松栄塾)
五年上級の部 優勝 西村匡貴(松栄塾)準優勝 片岡 恭(松栄塾)

六年中学合同の部 優勝 竹内 優真(拳成館)準優勝 内山 虎徹(拳成館)

中学高校合同の部 優勝 勝沼 輝(掌道会)準優勝 菅野りょうや(掌道会)

一般部ワンマッチ 藤原 新太 (野地道場)VS高瀬龍太郎(松栄塾)
         判定5−0  藤原新太 本戦判定勝ち

         大竹宏幸(圓明會)VS大澤雄一(松栄塾)
         大澤雄一 本戦1分58秒 上段内回し蹴り 一本勝ち

特別スパーリング 水谷秀樹(空手維新)VS門垣祐平(松栄塾)