11日 南葛西 隠れ家的名店舗ままかり寿司にて第1回葛西格闘家懇談会(仮称)が開催され
その席に空手界の重鎮 倉本成春師範がご臨席なさいました。
その席には倉本塾局長である押山 正先生を中心に倉本師範を
心から尊敬する数名が参加されました。
自分も一昨年、引退試合で師範に一方ならぬ御協力を頂いた元WBF世界クルーザー級チャンピオンの
西島洋介さんと共に参加をさせて、頂きました。
席上、倉本師範は永い武道家人生を紐解きながらも「自分は武道という名前にぶら下がるのでは無く、どこまでも自分と向き合い真実の強さを追求していく術者としての掘り下げを未だに続けている」とのお話をされ「競技と武術」の違いをわかりやすく説明されました。

本当の命のやり取りを考えられた究極の技に参加した全ての武道家が身の引き締まる思いでした。
「三角絞めが完全に決まった状態から、相手を絶命できる」と言われたお言葉には、数々の歴戦を
経験されてきた師範ならではの発想と「覚悟の違い」を教えられた気が致しました。

「空手の技術に自惚れてはいけない」世界を相手に戦いを繰り広げてきた戦士達に、このような断言をできる師範は倉本先生以外にいないと感銘致しました。

「大好きな空手を一旦捨ててまでして、どれほど自分と向き合ってきたか」
その言葉の重みが、参加している人達、全員の魂を揺さぶったと感じました。
さらには、「50年間懸けて作り上げた拳が、100円ショップのナイフに負けることもある」
と現実の勝負の持つ厳しさ、強さの真実をどこまでも追求する術者としての探究心に
泣きたくなるほど感動致しました。

最後には「道」という字の持つ意味を懇切丁寧に教えて頂き、帰るべき道場がある者達は
必ずこの意味を後輩達に届けようと決意をした次第です。
今後とも、自分なりにですが、真実の強さイコール真実の優しさを自分と向き合いながら
倉本武学を宣揚できるよう、努力精進して参りたいと思います。
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