コロナで自粛する人達が多いいなか、6月よりボチボチと稽古を再開しました。
今回の国難とも呼べるコロナ禍で数名の塾生が退会を致しました。
現在は落ち着いて来ましたが、また東京では200人超えの感染者がでており、油断の出来ない状況です。

予定されていた試合もほとんどが中止もしくは延期となり半年以上、試合がない日々が続いております
こんなことは自分の人生でこの半世紀なかったことです、またイベント、パーティ、会合のお誘いも全てお断りしたので、忙しい人生が突然と止まってしまったように感じました。

そうしたなか、無観客の試合を関わったり、オンライントレーニングを行ったりと今までの人生のなかになかった新たな挑戦も開始されました。

いつもより時間ができるという事は、人生の幅が広がったようにも思えます。
このチャンスに今までできなかった事を再度試みようと新たな趣味?が増えました。
一つは将棋です 今、藤井聡太という天才少年が棋界を変えようとしています。
17歳にして史上最低年齢でタイトル獲得を目の前にし、王位戦での挑戦も一勝しています。

空手の稽古に嵌まる前の幼少期、プロ棋士を目指して努力している時期がありました。
14歳でアマチュア四段になり関東奨励会の試験に臨みました、当時は谷川、羽生という天才が現れる前で、同じ試験に堀口九段、中村 修九段 島 朗九段がおられました。
このメンツとは、池袋の東急デパートで行われる「全国少年将棋大会」でも顔を合わせており
中村少年は少年漫画に出てきそうなイケメンで、島少年はお笑い芸人のようなキャラであったと
記憶しています、奨励会試験ではアマチュア名人戦東京都代表の堀口さんと当たり奇跡的に自分が勝利をもぎ取りました、当時奨励会試験は同じ受験者か奨励会員と六番勝負をして三勝以上すれば
入会できます、自分は二勝四敗で残念ながら合格しませんでした。

その3ヶ月後、国際総合空手道連盟の全日本大会で優勝し、そこからはピタリと将棋から離れてしまいました。もし、あの時奨励会試験に受かっていたら、自分の人生は全く違うものとなり松栄塾も
存在しなかったかも知れません、そうなれば様々な出会いも付き合いも変わり、娘も生まれてこなかったことになります、まったく人生はわかりません。

最近は格闘技観戦をほとんでアベマTVで観ていましたら、(明日は天心の試合があります)将棋チャンネルを見つけ藤井聡太の対局を観ていました、自分の時代とは全く違う戦術に驚き、AIによる観戦方式もとても新鮮でした。
自分の頃は将棋盤に駒を並べて、一人で研究するしかなかった将棋を今ではAI相手にスマホがあれば、どこででもできる事に驚き時代の流れを感じました。

もう一つはイラストの作成です、Adobe系のイラレやフォトショップは映像の仕事で使うので何度か勉強しある程度は使えるようになっていましたが、現代のイラストはAIを駆使して簡単に一流の作品を生んでしまいます、昔は画材を揃えデッサンから始めましたが、今はその作業のほとんどがパソコンで可能です、自分でも板タブを購入し基本から勉強を再開しました 将来は自分でキャラを作りセンスの良いTシャツでも作りたいと思っています。

人生は時間でできていると言います
自分の持ち時間も後半戦を迎えました ここから更にどう進化を進めていけるか
コロナ自粛はヒントを教えてくれたような気がします。     押忍

写真は8月30日初の防衛戦を行う丹羽圭介さんのものです
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