2025年9月7日。
国際武術総合空手道連盟松栄塾の道場は、張り詰めた空気と熱気に包まれていました。後期昇級昇段審査会。それは、少年拳士たちが積み重ねてきた努力の成果を試す、年に一度の晴れ舞台です。
10人組手、三つの魂の挑戦
今回、特に会場の視線を集めたのは、昇段10人組手に挑む菅野陽向、野口虎之介、新里豊道の三名でした。初段の証である黒帯を巻くため、彼らは自分よりも体格の大きな先輩たちとの連続組手に挑みます。一歩も引かない気迫、鋭い突き、重い蹴り。道場に響き渡る打撃音は、彼らの覚悟の表れでした。
疲労困憊の体に鞭を打ち、何度も倒れそうになりながらも、決して目をそらさない彼らの姿は、まさに武道精神の具現化。そして、激闘の末、三者全員が見事、10人組手を完遂！ 会場からは割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こりました。彼らの目には、達成感と誇りがきらめいていました。
準初段から正式初段へ、松本有隼の不屈の闘志
さらに、この日、一際ドラマチックな光景を見せたのが、準初段から正式初段への昇段審査に挑んだ松本有隼くんです。彼の組手は、まさに「不屈の闘志」という言葉を体現していました。
組手の最中、何度もその小さな体が大きく揺らぎ、倒れそうになる有隼くん。しかし、その度に師範の「頑張れ！立ち上がるんだ！」という力強い声援が道場に響き渡ります。その声に励まされ、有隼くんは、まるでバネのように何度も立ち上がり、再び相手に向かっていきました。
痛みと疲労で顔を歪ませながらも、決してギブアップせず、最後まで戦い抜いた有隼くん。その姿は、多くの観る者の胸を打ち、感動の渦を巻き起こしました。
少年拳士たちの確かな成長
今回の昇級昇段審査会では、上記の三名、そして有隼くんだけでなく、多くの少年拳士たちが数々の課題をこなし、見事昇級を果たしました。技の習得はもちろんのこと、礼儀作法、精神力、そして何よりも「諦めない心」を養うこと。それが松栄塾の空手道です。
師範は語ります。「今回の審査会を通して、松栄塾の少年拳士たちは、また一歩前進し、大きく成長できたと実感しています。彼らの流した汗と涙は、決して無駄にはなりません。これからも、武道を通して心身ともに強く、そして優しい人間へと成長していく彼らの姿を、温かく見守っていきたいと願っています。」
9月7日の昇級昇段審査会は松栄塾の、単なる審査会ではありませんでした。それは、若き魂が互いに高め合い、困難に立ち向かう勇気と、師の教えを胸に刻み、未来へ向かって力強く歩み出す、感動的なドラマの一幕だったのです。彼らの成長は、松栄塾の未来を明るく照らす光となるでしょう

また、特別審査として9月16日に行われた嶋田海斗さんの審査も、黒帯5人を相手に1分半の連続組手を
行い、見事茶帯を獲得いたしました、海斗さんも忙しい仕事の中、地道に稽古に通いよいよ黒帯目前となりました。やはり、最高の才能は続けることであると改めて確認させてもらいました。

このブログは、明後日手術を受けるため病院のベットの上で書きました
審査で見せてくれた「勇気」「根性」「気合」を思いながら、必ず手術を乗り越えて参ります　押忍